GoogleマップのAI機能「Ask Maps」とは?口コミを要約するGeminiの仕組みと店舗集客への影響

AskMAPアイキャッチ
執筆者
島田拓也|株式会社FINEXT代表
MEO・WEB集客コンサルタント

「口コミを全部読む時間なんてない。でも失敗もしたくない」

これは、飲食店・美容室・整体院・工務店…あらゆる店舗を探すときにユーザーが感じてきた共通の悩みです。そしてGoogleはこの問題を、AIで解決しようとしています。

2026年2月から日本でも提供が始まった「この場所のヒント(Geminiによる口コミ要約)」と、同年3月に発表された会話型検索機能「Ask Maps(アスクマップ)」この2つの機能によって、ユーザーが店舗を探す行動が根本から変わりつつあります。

本記事では、これらのAI機能の仕組みをわかりやすく解説するとともに、店舗を経営する方にとって何を意味するのかをお伝えします。Googleマップの進化全体についてはGoogleマップが進化しすぎている件もあわせてご覧ください。

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目次

「この場所のヒント」|GeminiがAIで口コミを要約する機能

どんな機能か

2026年2月13日、GoogleはGoogleマップの日本向けサービスにGeminiを活用した新機能の提供を開始しました。Googleマップで店舗・施設のページを開いてスクロールすると、「この場所のヒント」というセクションが新たに表示されます。

この機能では、GeminiがGoogleマップ上に蓄積された口コミとウェブ上の情報を横断的に分析し、

  • 「ランチの人気メニューは〇〇」
  • 「土日は30分待ちになることが多い」
  • 「駐車場は裏手に5台分あり」
  • 「個室は予約が必要」

といった、ユーザーが知りたい情報を自動で要約して表示します。

Google公式の説明によると、「最適な予約方法や隠れメニュー、駐車のコツといった重要なインサイト」を届けることを目的としています。

さらに各項目をタップするとより詳細な情報を確認でき、ユーザーが直接AIに質問することもできます。

「テラス席はありますか?」「子ども連れでも入れますか?」「どんな雰囲気のお店ですか?」
こうした質問に、Geminiが口コミデータをもとに即座に回答します。

これまでとの違い

これまでGoogleマップで店舗を調べる際、ユーザーは口コミを1件1件スクロールしながら読む必要がありました。

口コミが50件・100件と多い店舗では、全部読むのは現実的ではなく、「なんとなくよさそう」という印象で判断するしかありませんでした。

GeminiのAI要約によって、ユーザーはその作業をスキップできます。

「Geminiに聞けばわかる」という体験が広まるにつれ、口コミを細かく読む人はどんどん減っていきます。店舗の評判はAIが要約した数行の文章で伝わる、そういう時代に入っています。

Ask Maps(アスクマップ)|会話するだけで「行く場所」が決まる

どんな機能か

2026年3月12日、Googleはさらに大型のアップデートを発表しました。

「Ask Maps(アスクマップ)」は、Googleマップに登場した会話型検索機能です。従来のキーワード検索(「渋谷 カフェ」「近くの整体」など)を超えて、自然な会話形式で複雑な条件を指定して場所を探せる機能です。

Googleが公式に紹介しているユースケースとして、

  • 「スマホの充電が死にそう、コーヒーの行列が長くないカフェはどこ?」
  • 「今夜プレーできるライト付きの公共テニスコートはある?」
  • 「今夜7時に4人で利用できる居心地の良い店を教えて」

といった、複数の条件が絡む質問があります。

これらの質問に対し、Ask MapsはGoogleマップ上の3億件以上の場所データと、5億人以上のコントリビューターによる口コミを分析して最適な選択肢を提示します。

提案された店舗の画面から、予約・リスト保存・友人への共有・ルート案内まで、アプリ内でそのまま完結できます。

「アスクマップ」の日本での提供状況

2026年4月現在、Ask Mapsはアメリカとインドのスマートフォン版(Android・iOS)で先行展開中です。

デスクトップ版も近日中に提供予定とされています。日本での提供開始時期はGoogleから正式に発表されていませんが、GeminiのAI機能はすでに日本語対応が進んでおり、「この場所のヒント」機能は日本でも使えるようになっています。Ask Mapsの日本展開も遠くない見込みです。

パーソナライズで「その人に合った店」が優先表示される

Ask Mapsの特徴のひとつが、パーソナライズ機能です。ユーザーが過去にGoogleマップで検索・保存・訪問した場所のデータをもとに、「このユーザーはヴィーガン料理を好む傾向がある」「週末は家族連れで来店することが多い」といった傾向を認識し、同じ質問でもユーザーによって異なる提案を行います。

これが意味することは、「一律に上位表示されれば集客できる」という時代から「ユーザーの過去行動に合わせて適切な店舗が提案される」時代への移行です。

GBPの情報が充実していて口コミが多い店舗ほど、AIが素材として使えるデータが多く、さまざまなユーザーの質問に対して回答候補に登場しやすくなります。

店舗経営者にとって何を意味するのか

「口コミの言葉」がそのままAIの回答になる

AI口コミ要約とAsk Mapsが普及することで起きる最も重要な変化は、「口コミに書かれている言葉がそのままAIの回答の素材になる」ということです。

たとえば「さいたま市で外壁塗装をお願いしました。担当の方が丁寧で、工期も短く仕上がりに大満足です」という口コミが複数あれば、Geminiは「さいたま市の外壁塗装業者として、丁寧な対応と短い工期で評判」という要約を生成します。

ユーザーがAsk Mapsで「埼玉で評判の良い外壁塗装業者は?」と質問したとき、その要約が回答の材料になります。

逆に、口コミが少ない・「良かったです」「おすすめです」という短い文しかない場合、AIは何も要約できません。情報が薄い店舗はAIに素通りされます。

重要なのは「キーワードを含んだ口コミの文章」

ここからが、今のMEO対策で最も重要なポイントです。

AIが口コミを分析するとき、何を参照するかというと「口コミ本文に含まれる言葉」です。

自社が「さいたま市 リフォーム」で上位表示されたい・AIに紹介されたい場合、口コミに「さいたま市」「リフォーム」という言葉が含まれている必要があります。

つまり、ただ「良かったです」という口コミを集めるだけでは不十分で、自社が検索・提案してほしいキーワードが自然に含まれた具体的な内容の口コミを集めることが重要になります。これは口コミを書いてもらうお客様への声がけのタイミング・文脈・依頼方法を工夫することで、ある程度コントロールできます。

たとえば「さいたま市でリフォームをお願いしたお客様に感想をGoogleマップで書いてもらう」「工事が完了したタイミングで口コミ依頼のQRコードをお渡しする」という仕組みを持つことで、地域名やサービス名を含んだ口コミが自然に集まりやすくなります。

口コミの収集方法についてはGoogleマップの口コミを増やす方法でも詳しく解説しています。

口コミへの返信もAIの参照対象

GeminiはユーザーのGoogleマップ口コミだけでなく、ウェブ上の情報も横断的に分析します。

店舗側の口コミへの返信も参照対象になり得ます。返信文にサービス名・地域名・特徴を自然に盛り込むことで、AIに伝わる情報量を増やせます。

たとえば「このたびはさいたま市での外壁塗装工事をご依頼いただきありがとうございました。丁寧な施工を心がけておりますので、そのようにご評価いただけて大変うれしく思います。またお困りごとがあればぜひご相談ください。」という返信は、「さいたま市」「外壁塗装」「丁寧な施工」というキーワードをAIに伝える役割も果たします。

口コミの「鮮度」もAI評価に影響する

Geminiが口コミを要約する際、最新の口コミほど情報の鮮度が高いとして優先的に参照されると考えられます。数年前の口コミしかない状態では、現在の店舗の状態をAIが正確に反映できません。月に数件のペースで継続的に新しい口コミが集まり続けている状態を作ることが、AI時代のMEO対策の理想的な姿です。

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Ask Mapsが普及したとき、「選ばれる店舗」になるための準備

Ask Mapsはまだ日本では展開前ですが、「この場所のヒント」はすでに日本でも使われています。今から準備を始めることで、Ask Mapsが日本展開されたときに有利なポジションを取れます。

GBPの情報を網羅的に整備する

Ask MapsはGoogleマップ上のデータを素材にして回答を生成します。GBPに登録されている情報<カテゴリ・説明文・サービス内容・営業時間・写真>が充実しているほど、AIが使える素材が増えます。

「何のキーワードで検索されたときに候補に上がりたいか」を意識して、説明文・サービス名・投稿にそのキーワードを自然に含めましょう。

具体的な内容の口コミを継続的に集める

前述のとおり、AIの回答の質は口コミの内容に直結します。「良かったです」だけでなく、地域名・サービス内容・具体的な体験が含まれた口コミを継続的に集める仕組みを持つことが急務です。

Q&A機能を活用する

GBPにはQ&A機能があり、ユーザーからの質問と回答が表示されます。

「駐車場はありますか?」「予約は必要ですか?」「子どもも入れますか?」

——こうしたよくある質問をオーナー側で先回りして設定しておくことで、AIがその情報を要約に使いやすくなります。Ask Mapsが「〇〇に駐車場はありますか?」という質問に答えるとき、Q&AのデータもGeminiの参照対象になります。

まとめ

GeminiによるAI口コミ要約(この場所のヒント)とAsk Mapsは、ユーザーが店舗を探す行動を根本から変えています。

「口コミを一件ずつ読む手間をAIが代替し、複雑な条件でも会話するだけで最適な店舗が提案される」

この体験が広まるほど、「AIに良い文脈で紹介される店舗」と「AIに素通りされる店舗」の差は広がっていきます。

今すぐできることは、GBPの情報を網羅的に整備すること、口コミへの返信を続けること、そして地域名・サービス名を含んだ具体的な内容の口コミを継続的に集める仕組みを作ることです。

「自社のGoogleマップがAIにどう見えているか確認したい」「口コミ収集の仕組みを作りたい」という方は、無料個別相談をご活用ください。

監修
株式会社FINEXT WEBマーケティングチーム

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島田 拓也のアバター 島田 拓也 代表取締役

株式会社FINEXT 代表。信用金庫での法人営業・マネージャー、IT・SaaS企業での営業・マネージャー経験を経て独立。埼玉・千葉の中小企業向けに、MEO対策・SNS運用・ホームページ制作などWEB集客支援を行う。
地域企業の強みを活かしたWEBマーケティング支援を得意とし、これまで多数の店舗・企業のGoogleマップ集客やWEB問い合わせ増加をサポートしている。

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